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野菜作りの教科書 Vegetable Beginners Guide

チャンネル登録者数 9.63万人

4538 回視聴 ・ 115いいね ・ 2024/12/03

今回の動画では、光合成や呼吸が野菜の成長にどのように影響するのか、光合成や呼吸が温度とどういった関係があるのか、どの野菜にどの程度の光エネルギーが必要かなど、野菜の光合成と呼吸のメカニズムについて詳しく解説します。

野菜は茎葉の光合成によって、空気中の二酸化炭素を吸収して酸素と糖分
デンプンなどを作り出しています。光合成は植物の成長で一番重要な働きで、野菜の収穫量を上げるうえでかなり重要です。

植物の光合成や呼吸の仕組みを理解して、効率よくこれらを行わせることができれば、味が良くて、栄養価の高い野菜作りに大いに役立ちます。

野菜作りでは、この光合成を効率よく行えるかが、成功と失敗の分かれ道になります。

少し専門的な内容もありますが、分かりやすく解説していくので安心してください。植物とは切っても切り離せない、光合成や呼吸の仕組みを学んでいきましょう!

【公式サイト】
野菜の光合成と呼吸の仕組み
kateisaiennkotu.com/kihon/kougouseitokokyu.html

【目次】
0:00 オープニング
0:11 植物の各器官と役割
2:30 茎の役割と生長
4:44 葉の役割と成長
4:44 根の役割と成長
4:44 植物の光合成と呼吸、成長との関係
4:44 光合成と呼吸
4:44 植物の光合成量と光の強さの関係
5:45 光合成と呼吸と、温度の関係
7:11 呼吸のメカニズム
7:57 健全に呼吸させるポイント
8:26 光合成産物の転流
9:16 野菜の光合成と呼吸のメカニズムまとめ

【動画の内容】
植物の各器官と役割
野菜の茎や根の先端には、頂端分裂組織と呼ばれる生長点があり、細胞分裂を繰り返すことで、茎・葉・根が次々に形作られていきます。

茎の役割と生長
茎は植物を形づくる骨格としての役割とともに、養分や水分の移動の通り道となる器官です。茎の中心には導管を含む木部や、師管を含む師部が組み合わさった維管束が通っています。
葉の付け根にあるのは葉えきといいます。一般的に1個の芽(えき芽)が形成され、これが伸びて分枝(側枝)になります。

葉の役割と生長
光合成による養分の生成を担う大切な器官で、蒸散や呼吸などのほか、水分や酸素を外界と交換する役割をします。葉の生長は栽培環境の影響をもっとも強く受け、収量に大きく関係します。

根の役割と成長
根は水分や養分などを土中から吸い上げるほか、植物を支える役目を担っている器官です。先端近くの分裂組織が細胞分裂を繰り返すことで、根が成長していきます

植物の光合成と呼吸、成長との関係
光合成とは根から吸収した、水と空気中の二酸化炭素をもとに、光エネルギーを使って、葉緑体の中でデンプンなどの炭水化物をつくる働きのことです。

呼吸とは、空気中の酸素と光合成で作られた栄養分を消費しながら、さまざまな活動に必要なエネルギーを作りだすことです。植物が呼吸するときには、人間と同じように二酸化炭素を放出します。

呼吸は植物が生きている間は昼も夜も行われますが、光合成は光を受けたときだけ行います。反対に夜間は、呼吸だけを行っているので、酸素を取り込んで二酸化炭素だけを放出しています。

植物の光合成量と光の強さの関係
1枚の葉に強い光を少しずつ当てていくと、光合成で取り込まれる二酸化炭素の量と、呼吸で排出する二酸化炭素の量が等しくなって、見かけ上は、二酸化炭素の出入りがなくなってしまいます。このときの光の強さを、光補償点といいます。
光をさらに強めると、光合成速度は光の強さに比例して増加しますが、最後はどんなに光を強くしても二酸化炭素が増加しなくなります。このときの光の強さを、光飽和点といいます。
光エネルギーは、なくてはならない重要な要素ですが、品種ごとに必要な量が違っているので、栽培地の日照環境を考慮しておくことが大切です。

光合成と呼吸と、温度の関係
適切に光合成や呼吸を行わせるためには温度も大事です。
野菜作りにおいては、昼間はその野菜の光合成が最大となる温度に管理するのがポイントで、夜間の温度が高いと、日中に作られた光合成産物が無駄に消費され、植物の成長に影響が出てしまいます。

呼吸のメカニズム
植物の呼吸は大きく2つあり、1つは気孔と樹皮にある皮目、及び呼吸根によって行われる外呼吸で、植物体が外界との間で、酸素と二酸化炭素の出し入れを行います。
もう一つは糖を分解(解糖)してエネルギーを作り出し、活動や生長に必要なさまざまな物質を合成する内呼吸(細胞呼吸)です。内呼吸の代表的な役割は、植物がさまざまな代謝をするために必要なATPの合成です。

健全に呼吸させるポイント
植物の呼吸速度は温度に大きく影響を受けます。呼吸速度は温度と比例して増加していきますが、温度が高すぎて、呼吸量によるエネルギ一の消耗が増加すると、光合成量が一気に減少してしまいます。
高温期の日中に遮光などをして、適切に温度管理することが健全に呼吸させるポイントになります。夜間に光合成は行いませんが、呼吸は行っているため、夜間も呼吸を抑える温度で管理するのがポイントです。

光合成産物の転流
光合成産物などの、同化産物の移動や分配のことを転流と言います。
葉もの野菜は、光合成を行う器官の茎葉を食用にするので、光合成量を高めることが収量の増加に直結しますが、実もの野菜や根野菜は、茎葉の光合成によって合成された光合成産物を果実や根に運び、食用とする器官を生長させ、発達させることで、はじめて収量の増加に繋がります。
転流は、主に昼間や夕刻から、数時間の間に行われます
昼間にじゅうぶんに光合成を行わせて、転流が終了する夜間は、低温で管理して呼吸による消耗を防ぐことで、苗の生育が順調になって、果実の発達も促進されるます。

野菜の光合成と呼吸のメカニズムまとめ
植物は太陽の光エネルギーがないと、十分な栄養(有機物)を作り出すことができず、正常な生命を維持する活動もできなくなってしまいます。
光合成が不足することで、成長に必要な有機物が不足し、軟弱で徒長した株に育ち、草勢が低下して株の勢いが悪くなります。
免疫力が低下することで、害虫の食害を受けやすくなったり、病原菌やカビ類の侵入を許しやすくなったりします。
必要な光が十分にあり野菜が健康に育つと、病気や害虫に対する抵抗性が向上します。
野菜の収量に影響する一番目の基になる働きは光合成です光合成量をいかに安定させるかが、野菜の収量に大きくかかわってきます。
繰り返し動画を見て、これからの野菜作りにお役立て下さい。

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