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16万 回視聴 ・ 905いいね ・ 2025/05/08

 日本のゴールデンウィークは終わったが、中国でも同じ時期に大型連休があった。延べ14億人以上が移動したという。観光名所やイベント会場には多くの人が集まり、トラブルや事故も相次いだ。

■「兵馬俑」「万里の長城」に殺到

 大勢の人でごったがえす中国・上海市の駅。広東省の駅でも、電車から降りるのも苦労するほど、ホームにあふれる人・人・人。

 今月1日から始まった“中国版”のゴールデンウィーク「労働節」。この連休中に中国国内で移動した人の数は、延べ14億6700万人いた。

 中国の総人口を超える人数の大移動に人気観光スポットでは…。

 入り口の門が開くと、我先にと走り出す男性たち。中には旗を持ったガイドのような人もいる。ツアー客はついていけるのだろうか?

 観光客らのお目当ては、広大な体育館のような場所に整然と並ぶ「兵馬俑」。その数、兵士だけで2000体以上。あまりの混雑ぶりに、兵馬俑を見ることができず、前に進むことしかできない人もいた。

 この世界遺産を一目見ようと、「労働節」の期間中におよそ36万人が来場した。

 毎年大勢の観光客が殺到する定番スポット「万里の長城」。細くて急な坂道は人で埋め尽くされ遠くまで人の波が続いている。

警備員
「前へ進んで。通路に立ち止まって撮影しないように」

 身動きができないほどの人混みで、すれ違うのも一苦労だ。

■世界遺産の山に殺到 小競り合いも

 福建省にある武夷山。世界遺産に登録されている美しい景色や自然を楽しもうと、訪れた大勢の登山客で頂上まで行列が続いていた。

 別の山では、「塔まで行く人は違うルートから登って。ここはもう身動きを取れないよ」と、あまりの人の多さに登山者同士で小競り合いになっていた。

 山を登ることも下りることもままならない状況にイライラが爆発したようだ。

 シルクロードのオアシスとして栄えた都市・敦煌にある巨大な砂山・鳴沙山。ここで開催された音楽イベントにはおよそ4万人の観客が殺到した。

 会場を埋め尽くしたおびただしい数の人々。カメラの画角に収まりきらないほどの大群衆は、砂山のてっぺんまで続いている。

 日が暮れてイベントが始まると、観客が手にしたライトで幻想的な風景に。しかし、あまりにも広大なイベント会場。後方の観客はステージが見えているのだろうか?

 実は、このイベント会場があるのは砂山の入り口からおよそ1.5キロの場所。そのため、会場までの移動に使われているのは「ラクダ」。お金を払い、ラクダに乗った人たちでまたまた大行列だ。

 例年のあまりの混雑ぶりに2年前から「ラクダ専用の信号機」が設置されたという。

■襲う突風 吹き飛ぶテント…GWも混乱

 中国では、こんな出来事もあった。

 河北省の電気自動車販売店。体験会用のセットにスタッフが近づいたその時、セットが突然動き出し、スタッフとともに画面の外へ。

 別のカメラには、駐車場まで運ばれていくスタッフの様子が映っていた。

 このセットを動かしたのは、突然の強風。当時、この店の周辺では強風警報が発令されていたという。

 南西部の四川省でも、突風が街を襲った。飛ばされそうになるテントにしがみつく店主の男性。店主の息子も必死にカートを押さえ、店を守ろうとする。

 近くの建物から撮影された映像では、屋台の屋根が吹き飛ばされるほどの突風が吹いていたことが分かる。

 中国では、大型連休中に局地的な大雨や突風が発生。キャンプ場ではテントが壊れ、砂が巻き上がるなか、料理を作り続ける人の姿もあった。

■世界遺産の山 近道カップルにまさかの事態

 一面に広がる雲海を照らす朝日。この景色を楽しめるのが、中国東部の山東省にある世界遺産「泰山」。絶景を一目見ようと多くの人が詰めかけ、展望台はすし詰め状態になっていた。

 そんななか、このカップルは塀を乗り越えて下に降り、近道をしようとするが、男性が女性を支えきれず、2人して落下した。

 間一髪、岩の隙間にはまったことで最悪の事態は免れた。

 河南省では、断崖絶壁で足を踏み外し、女性が宙づりになった。

 はしごや岩肌に打ち込まれた足場などを登り、ゴールを目指すアトラクション。その最中で女性は体力が尽き、立ち往生する事態になった。その後、インストラクター3人のサポートを受け、なんとかゴールまでたどり着いたという。

■中国に富士山!?雪化粧正体は…驚きの入園料

 各地に大勢の人が詰めかけるなか、中国国内では新たな観光スポットが続々登場している。

 鮮やかな緑の山肌に、頂上の雪化粧が映える山。日本人にはとってもなじみがある“あの山”に似ている気もしますが…。

 北京に隣接する河北省にあるこのスポット。一見、富士山のように見えるものの、実際は土などで作られた人工物だ。

 頂上の白い部分はペンキで塗られただけという少々残念な作り。このスポットは開業当初、コーヒーとクッキーが付いて2000円という入園料に、ネット上で「ぼったくりだ」「これって詐欺じゃないの?」と批判が殺到した。

 現在は値下げして当初の半額の1000円で入園できる。実際に訪れた人はこう話す。

観光客
「景色がとてもキレイだよ」

観光客
「富士山にちょっと似ているね。あそこの窓から見ると、北ヨーロッパの感じがする」

 この“なんちゃって富士山”山頂から水が噴き出したり、赤や黄色の煙が噴出するなど写真映えするスポットとして人気を呼んでいるという。

■絶景スポット 巨大エスカレーター数分で山頂

 中国南東部の江西省にそびえる標高およそ1500メートルの霊山。絶景を求め多くの登山客が訪れるこの地で今、設置が進んでいるのが、山頂まで長く延びるエスカレーターだ。

 歩いて山頂に行くまで、これまで2時間ほどかかっていたが、エスカレーターが完成すれば、わずか数分で絶景の山頂までたどり着けるようになるという。

 こうしたスポットは、これまでにもあった。中国東部の浙江省にある天嶼山。標高は300メートルほどだが、登山道は曲がりくねり、その距離およそ3キロだ。

 山頂まで徒歩で50分かかっていたが、600円払いエスカレーターに乗れば、わずか10分で頂上に到着する。

 その道中で眼下に広がるのは、美しい海と大自然。さらに驚きなのが、ウォータースライダーで一気に下山も可能。開設以降、人気のスポットとなり、今年の連休も多くの人でごった返した。

 険しい山々が連なる「張家界」。その断崖絶壁に設置されたのは、なんとエレベーター。まるでSFのワンシーンのような光景だ。

 高さ326メートル。エレベーターの中から望める景色は、運営開始(2002年)から延べ9000万人を魅了。世界一高い屋外エレベーターとしてギネス世界記録に認定されている。

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2025年5月8日放送分より)
[テレ朝news] news.tv-asahi.co.jp/

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