
がっつLabo
チャンネル登録者数 2040人
38万 回視聴 ・ 1679いいね ・ 2023/09/22
猟師が、自分で獲った鹿皮を、自分でレザーになめす!
レザークラフトに使えるベジタブルタンニンでなめしたジビエレザーをD.I.Y.。
タンニン鞣しの出来は前処理で決まる!ヌメ革づくり第1弾。
猟師の自由研究
【題名】
「 鹿のヌメ革タンニンなめし① ー前処理編ー 」
【動機】
「捨てている鹿皮をレザーに加工することができれば、
レザークラフトが楽しめるのでは?
それも猟師は材料になる皮(革)はタダで手に入るじゃん♪」
と、いう皮算用的な動機で始めた自由研究。
【実験方法 ①前処理】
00:00 オープニング
00:54 皮なめしの工程
01:30 水漬け(汚れを落とす・皮に水を含ませる)
01:44 裏打ち(皮下組織を削り落とす)
04:46 石灰漬け(皮をアルカリ膨潤させる。毛を抜く)
10:00 酵 解(こうかい 酵素や洗剤で脱脂する)
12:14 酸 浸(さんしん 皮を酸性にする。)
13:35 皮の断面図
13:47 次回予告&エンディング
【実験方法 ②なめし】
• 【鹿皮なめし タンニンなめし②】液の作り方と濃度調整、なめし具合のチェックの仕方
【実験方法 ③仕上げ】
• 【鹿皮なめし タンニンなめし③】仕上げ方で変わる!革の柔軟性と表情
【考察】
次の工程「なめし」では、タンニンがタンパク質と反応して、鞣されていく。この時、皮下組織など肉(すなわちタンパク質)があれば、タンニンはそれらと結合してしまい、革として使用したい真皮に吸収されにくくなってしまう。また、脂質があれば、タンパク質とタンニンの反応を阻害してしまう。
そこで、いかにして真皮以外のタンパク質や脂質を除くことができるのか、それによって、次の工程の鞣しの効率が大きく左右される。
僕が一番最初になめした時には、除肉がうまくいかず、筋肉や筋膜にばっかりタンニンが染み込んで、皮には全く染み込まず、生皮のまま、なめし工程を終わってしまい、乾燥したらカッチカチのスルメのようになってしまった。
この前処理の工程が皮のタンニン鞣しの大変重要な工程である。
【結果】
次回以降の動画でお楽しみください。
【参考文献】
・鞣製学 沢山智 共立出版 S.27
・総合皮革科学 日本皮革技術協会 H.10
・皮革ハンドブック 日本皮革技術協会 樹芸書房 2005
・罠ガール7巻 青柳昌行 KADOKAWA 2022
【雑 感】
以下の2点について心がけて動画を作成しました。
①猟師にとって、皮をなめすという行為に見通しをもつことで、
猟師が「皮をなめしてみようか。」と思えること。
②鞣した革が、実際にレザークラフトなどに使えるなどの実用性があること。
猟師がタンニンなめしができるのか?そう思ったときに情報がなかった。
そして、いろいろ調べて、試行錯誤をしてわかったことなど、
自分がタンニン鞣しを始めた時に、僕自身が教えてほしかった内容をまとめてみました。
皮なめしは手間はかかりました。時間もかかりました。
でも、頂いた鹿の命と、その皮を鞣すという昔ながらの技術に、触れられて楽しかったのです。
『全国の猟などで獲られた鹿の約10%しか食肉にされず、皮に至っては1%も利用されない現状』
僕がとった鹿の数は数匹で、鞣した皮の数はわずかです。
それでも。この動画を参考に、「鹿皮のタンニン鞣しをやってみよう」と、思っていただけたら、大変うれしいです。
質問や感想があれば、コメント欄に書いていただけると嬉しいです。
~がっつの自己紹介~
2019年から狩猟を始めた理系な猟師。
猟師になって初めて知ることが多く、
未知なる知識と知恵と技術、そして大いなる自然への畏怖と、
好奇心に導かれるままに探求していく深堀り人。
新人猟師の時に、知りたかった情報を発信していこうかと思います。
#タンニンなめし #皮なめし #ジビエレザー
#鹿皮 #鞣し #鹿 #猟師 #ハンター #ディアスキン
#DIY #ヌメ革 #ベジタブルタンニン #ケブラチョ
コメント
関連動画

【レザークラフター必見!】「皮から革へ」徹底的に拘り抜く!日本が誇るタンナー栃木レザー の工場に潜入!Part ③★ leather craft WHOL style
7,672 回視聴 - 1 年前
使用したサーバー: hortensia
再生方法の変更
動画のデフォルトの再生方法を設定できます。埋め込みで見れるなら埋め込みで見た方が良いですよ。
現在の再生方法: 通常
コメントを取得中...